OHG研究所

尿中 8-OH-dG の受託分析を行っています。
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活性酸素とがん

  環境化学物質・紫外線・電離放射線等による外因性活性酸素やミトコンドリア由来の内因性活性酸素は、DNAを傷つけ、がんを引き起こすと考えられている。DNAの酸化損傷のひとつである8−ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH-dG、または8-oxo-dG) は、細胞に突然変異を起こすことから広く研究されている。これまでに発表された8-OH-dGに関する論文数は3000報(抗酸化物質による8-OH-dG抑制は600報)を越えている。発がん因子として知られる喫煙、飲酒が8-OH-dG値を増加させ、癌予防作用のある運動や果物、野菜の摂取は8-OH-dGを低下させる事がわかった。癌患者は高い尿中8-OH-dG値を示す。また、ビタミンE、C、β-カロチン、ルテイン、β-クリプトキサンチン、クルクミン、緑茶、トマトソース、等による、白血球DNA中、あるいは尿中8-OH-dGの低下が報告されている。最近5万人を対象としたコホート研究から非喫煙者の肺癌リスクは尿中8-OH-dGと相関することが明らかとなった(Carcinogenesis, in press)。
  このように8-OH-dGは酸化ストレスマーカーとして高く評価されつつあるが、一方でその分析はかなり難しい面もあった。精度の良いHPLC法があまり使われず再現性の乏しいELISA法が簡便さから広く使われているのは残念である。最近、尿、血清、唾液、等の生体試料中の8-OH-dGおよびその塩基8-OH-GuaのHPLCによる自動分析が可能となった。種々の動物の尿中8-OH-Gua値は最長寿命と負の相関を示した(Antioxid. Redox Signal., in press)。従って8-OH-Guaは8-OH-dGよりも良い酸化ストレスの指標となる可能性がある。またこの装置では、8-OH-Gua、8-OH-dGに加えて尿中濃度補正物質であるクレアチニン、DNAのメチル化の指標7-メチルグアニンの同時分析が可能である。この8-OH-dG改良分析法が、癌を防ぐ食品やライフスタイルの研究、環境化学物質のリスク評価、あるいは癌の発症予測、診断などに広く使われることを期待する。